派遣労働者を受け入れる際に注意すべきポイント

派遣先が派遣労働者を受け入れるにあたってのポイントには、さまざまなものがあります。とりわけ派遣労働者の同一労働同一賃金の遵守にあたっては、派遣先にも厳格なルールが適用され、各種の行政調査などでも状況が厳しくチェックされるため、十分に派遣元とも連携して実務対応を進める必要があります。

派遣先が押さえるべきポイントをまとめたものとしては、昨年末に厚生労働省が公表したリーフレット「派遣労働者を受け入れる際に注意すべきポイント(同一労働同一賃金関係)」が参考になります。

派遣労働者を受け入れる際に注意すべきポイント(同一労働同一賃金関係)

 

このリーフレットでは、冒頭で「派遣労働者を受け入れる際には、派遣元(派遣会社)だけでなく、派遣先も派遣労働者の公正な待遇の確保のために行わなければならない対応があります。

特に同一労働同一賃金を遵守していただくために、以下のポイントに留意してください」とした上で、「派遣先が行わなければいけない対応」と「待遇決定方式について」について派遣先が注意すべきポイントと実務の流れについて簡潔にまとめられています。

「派遣先が行わなければいけない対応」の第一として「派遣元への比較対象労働者の待遇などに関する情報提供」が挙げられており、「情報提供をせずに、派遣元と労働者派遣契約を締結することはできません」と注意喚起されている点に、このリーフレットの特徴があるといえるでしょう。

 

「派遣元への比較対象労働者の待遇などに関する情報提供」にあたっては、まず「比較対象労働者の選定」の手続きについて説明され、「待遇等に関する情報」について派遣先均等・均衡方式、労使協定ごとに概要がまとめられています。

このリーフレットの流れをつかむことで、派遣労働者を受け入れる派遣先にとっては派遣先均等・均衡方式に関する実務を簡単に整理することができ、派遣法の知識がまったくない人にも負担感なく基礎知識をイメージすることができるでしょう。

現場では派遣先の理解が得られないと悩む派遣元の担当者の声もしばしば聞きますが、派遣先の担当者の目線で厚生労働省が作成しているリーフレットを有効に活用することで、ぜひ派遣受け入れについての基本認識とコンプライアンス遵守を共有する機会に役立てたいものです。

 

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